睡眠コンサルタントのおススメ Vol.3

寝返り作用①「皮膚温調整作用」
体と寝具がずっと同じ面で接触していると、そこに熱が籠もって皮膚温が上昇するうえに、接触面辺りの皮膚は発汗が抑制されてしまいます。汗には気化して体温を下げる働きがあるため、発汗できないと体温調節ができず、熱が籠もるというフローが出来上がってしまい、その不快感が覚醒刺激になって睡眠を浅くしてしまうことに。自然と寝返りをうつことで、熱の籠もりを未然に防ぎ、安定した睡眠を維持してくれます。

寝返り作用①「睡眠サイクルのスイッチ役」
睡眠はその深さによってレム睡眠(体の休息、脳は活動)とノンレム睡眠(脳も休息)に分かれますが、寝返りはそのサイクルがリズム良く進むためのスイッチ役。寝返りの多くはノンレム睡眠とレム睡眠の睡眠段階が移行する直前に、まるでギアチェンジするかのように打たれることが分かっています。質の高い睡眠のために寝返りが重要である理由はここにあるのです。

寝返り作用①「血流アップ効果」
ずっと同じ姿勢でいると、マットレスに対して重力のかかり方に変化が出ないため、体重による圧迫や重力で血流・体液の循環が低下してしまいます。特に背中やお尻などの重力にある部位はマットレスに押し付けられたままで血液・体液の循環が悪化しがちな部位です。しかし、寝返りには血流や体液の循環を変化させる役割があるので、血液のアンバランスの修正に役立ちます。

睡眠の質は健康の質であり、日中の質であり、綺麗の質です。
ルームウェアとナイトウェアを上手に活用し、睡眠時間を実りある有益な時間に変えていきましょう。