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【スペシャルコラム】
sleeping.com香り監修をしていただいた、睡眠コンサルタントの友野なおさんのコラムをご紹介!

友野なお
睡眠コンサルタント / 株式会社SEA Trinity代表取締役
千葉大学大学院 医学薬学府 先進予防医学 医学博士課程
順天堂大学大学院 スポーツ健康科学研究科 修士
日本公衆衛生学会、日本睡眠学会、日本睡眠環境学会 正会員
その他多数著書出版中。

【ルームウェアやナイトウェアがもたらす快眠効果について】

  リモートが増え、これまで以上にオンオフの切り替えが難しい毎日。しかし、夜の良質な睡眠を誘うためには、スムーズにオンからオフへのスイッチに切り替え、心身ともにリラックスモードへシフトしていくことが欠かせません。オフへのスイッチの切り替えアイテムとしてはルームウェアがとても有効です。体が楽に感じる衣服に「着替える」という行為を通じて、心も落ち着き、ナイトルーティーンのスタートラインに立つことができます。早めの夕食、ぬるめの入浴、簡単なストレッチなど、ナイトルーティーンを丁寧に行ったら、就寝直前にはナイトウェアに着替えることで、眠りのスイッチを入れていきましょう。毎日就寝前にナイトウェアに着替えるという習慣をつけることで、「これを着れば眠れる」という自己暗示をかけることができるようになります。これが自分にとっての入眠儀式になると、イレギュラーなことが起きたり、いつもと異なる環境下になったりしたとしても、「常に眠りやすい自分」を自らつくることができるようになるのです。

寝返り作用①「皮膚温調整作用」

  体と寝具がずっと同じ面で接触していると、そこに熱が籠もって皮膚温が上昇するうえに、接触面辺りの皮膚は発汗が抑制されてしまいます。汗には気化して体温を下げる働きがあるため、発汗できないと体温調節ができず、熱が籠もるというフローが出来上がってしまい、その不快感が覚醒刺激になって睡眠を浅くしてしまうことに。自然と寝返りをうつことで、熱の籠もりを未然に防ぎ、安定した睡眠を維持してくれます。

寝返り作用②「睡眠サイクルのスイッチ役」

 睡眠はその深さによってレム睡眠(体の休息、脳は活動)とノンレム睡眠(脳も休息)に分かれますが、寝返りはそのサイクルがリズム良く進むためのスイッチ役。
寝返りの多くはノンレム睡眠とレム睡眠の睡眠段階が移行する直前に、まるでギアチェンジするかのように打たれることが分かっています。質の高い睡眠のために寝返りが重要である理由はここにあるのです。

寝返り作用③「血流アップ効果」

 ずっと同じ姿勢でいると、マットレスに対して重力のかかり方に変化が出ないため、体重による圧迫や重力で血流・体液の循環が低下してしまいます。特に背中やお尻などの重力にある部位はマットレスに押し付けられたままで血液・体液の循環が悪化しがちな部位です。しかし、寝返りには血流や体液の循環を変化させる役割があるので、血液のアンバランスの修正に役立ちます。

睡眠の質は健康の質であり、日中の質であり、綺麗の質です。
ルームウェアとナイトウェアを上手に活用し、睡眠時間を実りある有益な時間に変えていきましょう。